相田みつを
ふと手にしたのは相田みつをの本だった。
ふと開いたそのページには「いま泣いたカラス」
いま泣いたカラスがもう笑うー
子どもの世界はいつでもそうだ
大人のわたしには
そうあっさりとはゆかない
面子やら体裁やら照れくさい
なんてことが
いつでもつきまとって
そんなはやわざはできない
幼い子供は
仏の世界にいるから
人間の常識を相手にしない
分別豊かな人間を
相手にしない
泣くときには全身で泣き
笑う時には全身で笑う
一生懸命泣いて
一生懸命笑う
子どもは心が柔らかいから
やわらかい仏の心を
生きているから
柔軟性を生きているから
途中省いてるところもあります。
相田みつをの本は母方祖母が私が大学を出た後に進路変更したときに渡してくれた。祖母は私の進路変更を後押ししてくれたと感じることができる唯一の人だった。
涙があふれながらこの本を何度も読んだのを覚えている。そして祖母もその後まもなく亡くなったので余計この本は大切なものになった。でも、手元においていながら、
本を開いたのはかなりしばらくぶりだった。10年近くかな。。。。
引き寄せられるように手を伸ばしてふと開いたそのページで充分だった。
きっとどこを読んでも彼の言葉には力と愛情があふれているから心に響くものがあるのだろうけど、これは本当にはっとさせられる。
さあ、あと一歩を踏み出せ、クマ子。恥も外聞もすて、面子も体裁も捨てて。